僕の会社には毎日のようにフリーランスからメールが届きます。
内容は全て「仕事をくれませんか?」という内容です。
ウェブスクールやセミナー・動画教材などで学んでいるのかと思いますが
ほとんど同じような内容・構成で書かれていますね。

・挨拶文
・ポートフォリオ
・稼働可能な時間
・時間単価
・制作事例(パスワード付き)

大体この構成でメールきてますが、
今のところ「このテンプレで送られてくるメール」に返信をしたことはありません。
その理由は明確です。

どこの誰だかわかららない人なうえに、
工夫も熱意もない人たちだからです。

僕の持論ですが、
売れる商品・サービスは売り込みしない。
買ってくださいという商品やサービスにロクなものはない。
イコール、定型メールなんかでウリ込みかけてくる人たちに
優秀な人材がいるはずない。と思っています。

じゃあどうすれば仕事取れますか?
どんな人なら仕事が取れるんですか?

結論から言うと「優秀な人・優秀になる努力ができる人」です。
ウェブデザイナーに限らず、当たり前の採用基準ですよね。

でも、まだ実績が全くないのに
優秀も何もないんじゃないですか?

そう考えて思考が停止する程度の人は
フリーランスで稼ぐという事を甘くみすぎているので
「自分、ちょっとしたウェブサイトなら作れますよ」という武器を手に
中小企業の求人に応募してください。
自分で仕事をとるという行為ができないということは
イコール、フリーランスで食べていくなんてできません。

正直言うと、

素人がウェブスクール卒業したレベルで
制作会社に「何か仕事ください」なんて通用すると思います?

「運転免許取得したんで、F1レースに出場させてください」
って言ってるようなもんですね。

こんな営業メールは効果なし。

特に、ウェブスクール卒業したての皆さん、
本当に時間の無駄なので下記のチェック項目に当てはまる人は営業メール送る前に必ず改善してください。

制作事例が未完成

これ、まじで最悪・論外中の論外です。
一見、トップページを綺麗にコーディングしているのですが、ボタンはあるのにリンク先がない。
投稿やお知らせの一覧から、その詳細記事にリンクしてない(というか詳細ページを作ってない)
なんでこんな状態で送ってきたの?
私はこのレベルの仕事をします。と言ってるのと同じです。
架空のサイトでもなんでも良いです。
とにかく、納品レベルで完成させてからメールしてください。

いきなり時間単価?

いやいやいやいや。

君が1サイト作るのに何時間かかるのか知らんし。
それ言うならせめて、制作事例をもとに、
「このサイトのデザインからコーディングまで20時間かかりました」
くらい言ってくれないと、全く基準がないです。
多分だけど、そんな君が1時間かけてやる作業、
制作会社のウェブデザイナーなら10分くらいでできる内容だと思います。
そもそも、いきなり一人前の単価を取ろうという姿勢がナンセンスすぎますね。
タダでも仕事振りません。きっと散らかして終わりだから。

ポートフォリオサイトになんでパスワードかけてんの?

これ、スクールやどっかの講義の受け売りなのかもしれないけど
君ごときのポートフォリオサイトや架空のサイト制作事例見るのに
なんでパスワードなんかかけてるの???
単純に面倒くさいので見ません。
誰かのサイト丸パクリしてるのか、無許可の画像使用してるのか、
何かで他者の著作権を侵害してるから一般公開できないのかな?
そんな人と取引しませんけど。

フリーランスで食べていくという事

じゃあ、実際素人がウェブスクールで学んでも、結局制作会社に就職して下積みするしかないのでしょうか?

大枠で言えばその通りです。
免許とってすぐにF1レース出れないことくらい理解できますよね?

大枠で言えば。なので、必ずしもその道しかないわけではありません。
フリーランスで食べて行きたいなら
フリーランスがどうやって仕事を取ってくるのか学んだほうが良いです。

技術やコーディングスキルなんて、仕事しながら身につけていくものです。

さらに言うと、制作会社で実際にウェブデザインに携わり、
ある程度技術も経験も身についたからといって下手に独立すると詰みますよ。
一番大事なスキルは「仕事を取ってくる」というスキルなのだから。

フリーランスのウェブデザイナーになるという事は
ウェブ制作の案件を「自分で取ってくる」という事です。

フリーランスが仕事を取る方法

かつて自分がフランチャイズ居酒屋のマネージャーとして10年ほどお店で焼き鳥を焼いていたところから
制作会社勤務歴ゼロで独立し、
1年で年商1000万を超え、3年で年商3000万到達し、4年で法人化してるので
フリーランスが仕事を取ってくる方法を実体験として知ってます。

その方法はいくつかありますが今回は
「営業メールでもこうすれば仕事取れる」という方法をお伝えします。

営業メールを送れ

あれ?営業メール否定派じゃないの?と思うかもですが
営業メールそのものは意味があるし、きちんとやれば効果も出ます。
具体的には下記の通り。

【定型メールやめろ】
定型分でメールを送る人は、他の制作会社にもほぼ全く同じ内容のメールを送信してるはず。
安い餌を適当にばら撒いて、誰か食いついてくれればラッキー。程度に感じます。
つまり「うちの会社・うちの仕事を安く見積もってる人」という印象しかない。
複数の会社に送っても良いのでせめて1メール1メール気持ちを込めて書きなさい。
最低でも、相手の会社の
「何が良くて、自分が何のどんな役に立つのか」具体的に書きなさい。

【毎日送れ】
もちろん「同じメールを毎日送れ」と言う意味ではありません。
・今日は〇〇を学んでテストサイトに実装してみたので見てみてください。
・今日はロゴデザインしてみましたので見てください。
・今日は他社サイトを分析してみましたのでご確認下さい。
決してすごい事じゃなくて良いです。些細な学びや成長でも構いません。
とにかく毎日の学びと成長を報告してください。

でも、毎日送ったら流石に迷惑じゃないですか…

え?定型メール1回送られてくるほうがよほど迷惑です。
あと、君が遠慮したところで他の人たちが毎日バンバン送ってくるから変わりません。

毎日営業メールを受け取ってる僕が言ってるので保証します。
この2点を本当に実行できたら必ず営業メールから仕事取れます。

とくに2つ目の「毎日の成長記録メールを送り続ける」という行為は
制作会社から下請けとして仕事を取ろうと言う場合じゃなくても
直接企業から案件を取りたい時でも十分に通用します。

毎日大量に送られてくる定型メールは人間味がなく、機械が自動で送ってる風にしか感じませんが
成長記録メールが毎日送られてきたら
・君の存在を認識します(ザイオンス効果)
・今すぐは仕事を振れなくてもアドバイスしてあげたくなります(信用と期待)
そして、ちょうど良い案件が出たら声かけます。

このような繋がり先を1社・5社・10社・20社・30社と積み重ねていけば
フリーランスで食べていくなんて余裕です。

仕事が取れてこそのフリーランス

どうやったら仕事取れるんだろう?
などと時間を無駄にしてる暇があったらとにかく毎日の学びや成長をメールしなさい。

結局は、
毎日の努力を積み重ね続ける人しか絶対に勝てないのです。

それでも「なんとなくわかったけどちょっと自信がない」という方は
近々、駆け出しのフリーランスウェブデザイナー向けにコミュニティや講座を開設予定なので
info@rs-factory.bizまで、「記事読みました」とメールください☆